京商よりリリースされたキャリバー30が12月18日に組立を依頼され手元に来ましたのでこの製品に付いて私なりの検証をしてみました。
梱包の内容はかなり簡単そうで部品点数も少なく、しかもほとんどが組立済みとなっている為組立の時間が著しく短縮できそうなので今回はその組立に要する時間を自分自身でタイムトライアル的にしてみることにしました。

全ての梱包を解いて各パーツ毎の袋も全て開封し、小物どうしを混同しないように小分けして作業台上に並べ取り説を取り出して全てのページを読んで見ました。この間約15分位かかりました。
次にエンジン、プロポ他別途に用意するものも同じ様に並べ作業にかかる事にします。
私の仕事が終わってからになりますので、夕方の6時から7時までの1時間が今日の持ち時間です。
早速クラッチからエンジン周りを組立、このキットはエンジンレスタイプなのですがエンジンマウントは仮組みされていますので一度取り外し、エンジン他を組み付け、元に戻します。この時、エンジンの取り付けビスは締め付けをしないでマウントを固定してから収まりを見て締め付けるようにしました。
マフラーその他を取り付け、メカの搭載に入ります。

メカは全てJR社製品を使い、サーボはエンコンとラダーを個別にそれぞれ取り付け、スワッシュサーボはEMS仕様のサーボベッドに3つ共先に取り付けてからメカデッキに取り付けるようにします。
ここで簡単にセットアップするコツを少々・・・・・
各サーボを取り付ける前にすべてホーンを取り外した侭で取り付けをします。
バッテリー、スイッチ、ジャイロ迄全て取り付け固定しますが受信機のみを固定しないで作業をしていく方が配線の接続及び確認点検が容易になります。
ここまで完成した時点で各コネクターを所定の位置に差し込み、先にプロポ(送信機)の設定をします。
何れの場合でも同じ事ですが特にプロポの設定ではサーボの作動方向(リバース機能)、動作角度(ATV又はトラベルアジャスト)、スワッシュミキシングの3箇所の設定が重要です。
この3箇所を取り説通りに設定した段階で送受信機のスイッチを入れ、この後の作業は全てこの状態の侭行います。
とりあえずプロポのスロットルカーブ設定のディスプレイを表示させて、インの値で50の位置になる様にスロットルスティックを合わせます。(この位置がニュートラルです)
このときにプロポの各トリムも全て真ん中の位置にしておいて下さい。(エンコンは別)
ここからが重要でして、現在あるサーボホーンの中で取り説で指定されている長さの位置をとりあえず決めます。
先ほどのスワッシュサーボの場合ですとそのホーンをサーボのシャフトのギザギザのところにあてがって見ます。この時点で真横方向に最も近くなるはめ込み位置を探して下さい。
そして方向が決まった段階でホーンの余分な部分を切り取ります。
指定の長さの穴にリンクボールをとりつけて、更にサーボに取り付けます。
そして、プロポのサブトリム機能を使って先ほどの真横には近いが真横でないホーンの位置を合わせて下さい。(サブトリムの調整−プロポ取説参照)
ここまで出来たならラダーサーボも同じ様に調整しておきましょう。
次にエンコンを合わせますがここは取り説通りでよいでしょう。
次にEMS用のベルクランクを取り説の様に取り付け各リンケージロッドを接続しますが、あくまでも先ほど来のニュートラルポジションにて接続して行き、若しスワッシュプレートが傾いてしまう場合はそれぞれのロッドの長さを調節して合わせます。
この場合も水平、垂直を確実に点検しながら作業を進めて下さい。
そしてスイッチを切り、受信機を固定し、ボディーの加工取り付けをして丁度1時間と15分です。
ここまでで予定の時間になりましたので残りは明日に持越しです。

当日(12月19日)は朝から快晴で絶好の日和になりました。
朝からは仕事の都合で8時半までは作業は出来ません、この間にと思い送受信機のバッテリー充電をしておくことにして、兎に角仕事の段落をつけることにします。
さて、8時半を少し回ってしまいましたが早速残りの作業を始めます。
昨日最後に受信機のアンテナ線をペンチを錘に延ばしておいたので通しにくいアンテナパイプも難なく通せました、更に各部の点検をし、ピッチカーブを設定し、予めホバリングピッチで両方のメインローターのピッチをそろえておきました。(トラッキング調整が殆ど必要無くなる為)
そこへこのヘリの所有者の方が来られて早速テストフライトに飛行場へ行く事になりました。
燃料を入れ、早速テストを開始しましたが本人さんがスイッチは何処ですか?といわれて「エンコンサーボの前です」と言ったのですが、「スイッチが分りません」との事、見てみるとボディーがあるためスイッチを触る事が出来ません。
そこで私がスイッチを無理やり入れてどうにかエンジンが始動しました。
早速フライトに移り兎に角スムーズにエンジンが回る様にとエンジンを調整し、慣らしを兼てホバリングをしてみましたが、他の機種に比べ(勿論比べなくても)驚く程に静かです。
この静かさはミッションギヤーがベルトドライブに変わったのと以前のネクサス或いはコンセプトのようにピニオンギヤーで駆動する事以外にテール駆動もベルとドライブとしてギヤーノイズを軽減させるに到ったものであり、特に金属フレームに多い共振による騒音が樹脂フレームの為無く、更にはボディーも騒音の発生しにくい材質を使い、あらゆる所に苦心の跡が伺えます。
2サイクルグローエンジンに於いて宿命とも云える振動対策もエンジンマウントの改良によりかなり改善されています。
又旧機種のネクサス、コンセプトから得た情報を元にスワッシュプレート、ボールリンクに到るまで今までの機種に無かった斬新なパーツにより構成されています。
然し、全てが良いわけでもありません、取り分けタッピングビスでは少なかったネジの緩みが時々起こります。
特にテールサポーターのフレームに取り付ける方がよく緩みます。
この部分を解消する為にM3の菊座ワッシャを入れて処理する事にしました。
機体の座りもよくかなりの俊敏性もあり、アクロにもなかなかシャープな感じがします。
もう少し慣らしが出来た時点でF3Cフルパターン、3D演技等も試したいと思います。

これまでに要した時間は2時間半位です、始めて組み立てられる方でも一日あれば完璧な組立ができるものと思われます。
兎に角説明書をよく読んで理解し、若し分らない所があればメーカーさんに直接聞き、十分に理解してから組み立てると失敗しないで時間もかからずに完成します。
1つ組立の途上で不具合がありました。
メインドライブシャフトにファンシャフトを取り付けるM3のネジ穴が片側がネジ山が悪くてネジが掛かりませんでした。(M3タップを立て直してネジを修正して取り付けました。)
この様な不具合があった場合に簡単に修理できるもの又は機能に影響の無いもの以外は必ずメーカーさんに連絡をして指示を得るようにしましょう。
とても低コストで廉価な製品ですが、部品1つを買い足すのにも余計な費用が掛かります。

最後に某社の謳い文句に安いけど凄い、簡単だけど凄い等とありましたがこの機体ほど良く出来ていて廉価な製品も少ないと思います。
この製品では今までのコレクティブピッチ方式とスワッシュミキシングモードのどちらでも好みの選択が出来る様になっていてこう云った部分の考案も良く出来た機体で在る事が伺えます。
私個人の意見としまして、今後のベストセラー商品になるのではと予感しました。
* 写真を掲載する予定でしたがページ容量の関係で此処には掲載していません。

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京商キャリバー30検証報告