私共の飛行場でのこれまでの経緯を簡単に説明しますと、平成15年5月までは何ら問題無く私有地所有者の承諾を得て飛行場及び駐車場として借用していましたが、この月の半ば頃土地所有者の方から8月1日より一部の土地を他の方に賃貸しする旨の通達がありました。ここまでは全く問題は無かったのですが、問題が起こったのはこの借地人の方が移動ハウスを仮置きするので飛行機が事故を起こすと具合が悪いので他で飛行して欲しいと退去を申し入れてきた事によるものです。
この方は土地の使用目的は移動式プレハブ建物を仮置きすると云う物です。理由は仮置きしている建物を発送直前になって事故等により破損されて、納品が間に合わなくなった場合に困るとの事です。
私たちは全員が賠償責任保険にも加入していて事故等に関する賠償責任能力を保有している旨は当然の事として告げ、更に事故等が発生した場合はクラブ員全員で処置に当る事を証した念書を差し入れるとの説明をして飛行を継続する事を承諾して頂ける様申し入れましたが、残念ながら拒否されてしまいました。
然しその後当事者の立会いの上で騒音等実際のフライトテストを繰り返して検証して頂き「この程度のものなら我慢が出来る」との了解を頂き現在もヘリコプター飛行場として使用しています。
今後のこともあり、私共の会員さんが使用できる新規飛行場の開拓をする事にしました。
以上が新しく飛行場を開拓する事になった経緯ですが、新しく飛行場を作って使用していく上でいかに長く継続使用出来る様にするかを会議で話し合った所、ここまでで問題になった事柄を簡単に纏めてみると

1、周囲に民家等が無く、危険が及ぶ可能性のある建築物や構築物が無い事
2、飛行エリア−に障害となる電柱、送電線、電話等のケーブル類、高圧線鉄塔が無い事
3、緊急着陸を含む墜落する可能性のある場所に農作物等の無い事
4、土地の所有者の承諾が得られる事
5、飛行場に隣接する駐車スペースを確保できる事
6、近隣の住民等から苦情等が出ない様な配慮がなされる事
7、事故等が発生した場合直ちに対処できるシステムの確立

概ね上記の様な内容が会員の皆さんとの会議の結果提案されて参りました。
この内容に付いて全てを備える事は不可能に近い為出来る限り希望にそうべく場所の選定を続けて行く事になりました。(2,3候補地はありました)
飛行場の適正な条件としての上記1〜5番目までは全てその立地条件である為、条件に叶う土地を探す以外に方法はありません。
6番目の条件を満たす為には最も重要な事項に騒音及び排気公害の問題があります。
この条件を満たす方法としてクラブで騒音計を常備し、一定の音量を超える機体の飛行を自粛して頂き低騒音化に勤め改善された場合にのみ飛行して頂く事にして行き、この音量に付いては実際に飛行テストを繰り返し、最も近くの民家等で測定し、実際に気になる位の音量や音質であるかを判断して決定する事としました。
騒音に対する音量の測定には3〜5機を同時飛行した場合の音量測定も合わせて行います。
次に排気ガスと残留潤滑油の問題ですが、私共のクラブでは皆さんにNASAバリアント15低オイル燃料の使用を義務付けている為排煙や余分な潤滑油の排出は殆どありません。
騒音の殆ど出ないロータリーエンジンヘリコプターや4C低公害ヘリコプターを始め、2C低騒音ヘリコプターを開発し、いかにして低公害を目指すか等々それらに関連する機器の設計開発から試作実験に至る迄様々な取り組みをしています。
上記の解決方法は5年程以前から取り組んでいて、その詳しい内容は全て私共H/Pに公表してあります。これらをクラブとして解決して行く為に消音器の開発、低公害燃料の開発、ひいては低公害ヘリコプターの開発研究に到るまで、出来る限り費用を掛けない方法で解決できるように取り組んでいます。
折角理想に近い飛行場所を確保できても近隣の住民の反対により飛行出来なくなる事を考えれば多少の時間と労力、少しの費用負担をする位の事は当然のものと考えられます。
ここでNASAバリアントシリーズの開発に関する後日談を記述いたしますと、試作段階を経て実用テストを繰り返し、完成販売を始めてから約3年を経過しましたが、ユーザーの皆様の好評を得て更に販売数量が増え続けています、この燃料を当初使用するに当ってはかなりの抵抗があった様に聞き及びましたが一度体験された方からの苦情は殆どありませんでした。メーカーの方にも確認していますが、私共同様不評悪評は殆ど無かったと聞いております。
不評を云われる方の殆どの方は御自身では使用せず他人の受け売りであったり、固定観念に捉われている方が殆どではなかろうかと思われます。
先達てR/C専門誌の取材記者殿に使用して頂きその感想を伺った事がありましたが、記者殿は「素晴らしい燃料です」と言われ、「この燃料を取材先で紹介させて頂きます」とまでおっしゃって頂きその結果取材先のクラブの方全員が現在愛用して頂いている旨の連絡を頂戴しました。

さて、少し内容が脱線してしまいましたが元に戻って次の7番目の事故等の起こった場合の処置方法として会員の中から専門職としての渉外係を選出し、この方を中心に苦情や事故処理をクラブの代表として活動して頂く事により速やかに解決する為の体制作りをしました。

以上で今回の会員諸氏との議題の解決に向けた話し合いと解決方法を列記してみましたが、これらの内容はR/C仲間の皆様の飛行場でも起こりうる事であり、今後益々縮小化の一途を辿るであろう飛行場事情を少しでも改善し、長く続けて行く為の指針の参考になればと思い公表させて頂く事にしました。

今後も継続して行く上で更に諸問題が発生する場合も考えられますが、それらを1つづつ解決しながら永遠の趣味として楽しみ、この楽しみを後世に残して行きたいと考えております。
又、皆さん方の身近で起った問題や、参考になる運営方法等及び近隣対策など御座いましたら是非お知らせ下さいます様お願い申し上げます。
「このようにして低騒音化に努力している」「こうして静かな飛行を楽しんでいる」等のご意見等もお報せ下されば幸いです。
御意見やお知らせが頂ければ出来る限り皆様方の飛行場へお伺いして詳しい内容を知りたいと思っています。
遠近を問わず内容次第で出来る限り迅速に対応したいと考えています。
以上で今回のテーマに付いての御報告は終了ですが、最後に私共の取り組み等を見学してみたいとお考えの方がいらっしゃいましたならH/P掲示板又はEメールでお問い合わせ下さいませ。

H/P URL: http://www.helico.jp/
R/Cをこよなく愛する仲間の皆さんこんにちは、今回のテーマは最近私共のクラブに於いて実際に発生し、今後クラブとして継続して行く上で障害となっている諸問題を取り上げ、それらの問題を解決して行く為様々な検討研究をし、既に解決できた部分も取り混ぜて近未来型飛行場スタイルの原型となる様試行錯誤を繰り返した結果を参考にして頂く目的で記述致しました。
都市近郊型R/C飛行場の今後