RCヘリコプター改造論  T
次のページには動作原理の解説イラストを掲載してあります。
此処で120度スワッシュモードについて簡単に其の原理を述べて見ます。
120度タイプのスワッシュプレートのロアー側3点の内、1点をフロントセンター(ピッチ)とし、残りの2点をそれぞれエルロン、エレベーターとしますと、ピッチの動作についてはピッチからエルロン、エレベーターに等量同方向にミキシングを掛けます。エルロンの動作についてはエルロンからエレベーターに等量反対方向にミキシングを掛けます。厄介なのがエレベーターの動作ですがこの理屈を理解して頂くために次のページにイラストを添付してありますが、今ピッチを固定した位置で考えた場合エルロンにはエレベーターと同じだけ動作させる信号が必要ですがこの場合にエルロン、エレベーター共に信号出力は二分の一にします。又ピッチに対してはエルロン、エレベーターとは逆方向に100パーセントの信号出力をします。何故ならばスワッシュプレートに付くボールリンクの位置が前側100に対して後ろ側は半分の50の位置になります。これだけの理屈を理解して頂いて実際のスワッシュモードの取り扱いになりますが現在のコンピュータープロポには殆どの機種に呼び方は各社違いますが例えばJRプロポの製品ですとC,C,P,Mと云ったように予めスワッシュモードが設定されています。このモードを利用して120度3サーボシステムでの動作が可能になります。
120度3サーボ仕様に改造するに当たって特に多くの部品は不要でした。必ず必要なのはスワッシュプレートですが当初普通のプレートに径の合ったパイプを切断してそれに120度の位置にリンクボールを取り付け自作をと思いましたが後日の見栄えを考え此処ではK&S社のUGスワッシュプレートを120度で組んで一辺のセンターにラジアスピンを取り付けました。機体のフレーム左右内外に付いているベルクランクを全て一度取り外しK&S社の台座付きボールリンクに取り替えて右内側を元の位置に取り付け更に左右外側は、元の取り付け位置の後ろに同じ穴があり、この穴から前に15mm平行移動した位置に3mm径の穴を開けてビス、ナイロンナットで固定しました。そして現在のマストアッパーベアリングホルダーを前後逆に付け替えます、これによりラジアスアームが前方に来てラジアスピンの位置が決まります。詳細が判るように拡大写真を添付してあります。
改造編
此処で今回私が手掛けた機体を紹介しますと当初は何処で生産されて何時頃のものか全く不明の機体でしたが其の割には作りもよく確りとしたフレームにテールのトラスも良い感じに仕上がっていました。後日このヘリのルーツを辿っているとK&S社の小林稔君が『このヘッドに見覚えがあります、確かバリオではなかったかな?』との事、早速RCT誌の広告欄から同社に問い合わせて見た所、早速Eメールにて同機のカタログを送って頂き、此処で初めてこの機体がドイツのバリオ社の製品である事が判明しました。
「その節はコムシス東京営業所様には大変お世話になりました。又ホームページリンクの件でもありがとうございます今後ともよろしくお願い致します。」余談で失礼しました。さて、この機種は同社のベル47G−Uでガソリンエンジン仕様です。然し現在同じ物は生産されてなく、ニューバージョンを販売中との事でした。そこでこの機体に手を加えて飛ぶ様にと考え、早速エンジンを始動してみる事にしました。長い間手入れもしないで「ホッタラカシ」だった為に始動することが出来ませんでした。仕方なくエンジン、キャブレター等オーバーホールして燃料タンクの交換及び配管類の取替えと全て完了した所でようやくエンジンだけは始動できました。
機体について不足部品、不良部品等を点検し、幾つかの物は今年の3月10日にオープンされたパワーラジコン店長の東野氏に助けて頂き集めてみましたがどうしてもヘッド周りの部品が足りず元の原状回復が難しいと判断しました。そこで今回のテーマの改造を試みる事にしました。現在のヘリシステムとの違いはサーボを4つ使ってスワッシュプレートをコントロールしていましたが、これを今風の120度3サーボ仕様のスワッシュモードに改造して送信機のミキシングシステムによりコレクトピッチをコントロールしようと言うのです。
スワッシュモードへの改造
皆さんのお宅の何処かに「古いヘリコプターや故障して修理しようにも部品等が無くて」この様な理由で眠った侭になっているヘリコプターに少しの発想と時間、労力を掛けて再び飛ばしてみようとお考えの方には是非お読み頂きたいページです。